テニス肘(上腕骨外側上顆炎)
中年以降のテニス愛好家に起こりやすいため、一般にテニス肘と呼ばれますが、日常生活の動作でも誘発されることがあります。テニス肘になると、物を掴んで持ち上げたり、タオルを絞ったりする際に肘の外側から前腕にかけて痛みが走ります。多くの場合、安静時には痛みません。原因はよくわかっていませんが、主に短橈側手根伸筋(手首を伸ばす働きをしている筋肉)の起始部が肘外側で障害されることによると考えられています。
肘内障
肘の靱帯(輪状靭帯)から肘の外側の骨(橈骨頭)がずれて外れかかった状態のことで、多くは5歳以下の子どもにみられます。子どもが手を引っ張られた後などによく起こし、腕をやや曲げて下げたままにして痛がり、動かそうとしなくなります。骨折や脱臼との鑑別をつけるために、X線検査を行って確認するケースもあります。